エネルギー管理士研修の修了試験は、国家試験と比較して「合格しやすい」と言われるものの、油断は禁物です。確実に合格を掴むためには、正しい対策と、提供される過去問の効率的な活用が不可欠です。
このセクションでは、私が実際にエネルギー管理研修で合格するために実践した過去問活用術と、修了試験の具体的な対策法について、余すことなくお伝えします。
エネルギー管理研修の概要は『【仕事と両立でも合格!】エネルギー管理士研修の全貌と資格取得のための完全ガイド』で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
エネルギー管理士研修の修了試験の過去問はどこで手に入る?
まず、最も重要な情報からお伝えします。エネルギー管理士研修の修了試験の過去問は、一般財団法人省エネルギーセンターからは、昨年度分のみが公開されており、市販での販売は一切行われていません。
あなたが修了試験の過去問を入手できる唯一の公式ルートは、エネルギー管理士研修を受講することです。
- 研修受講の特典: エネルギー管理士研修に申し込むと、動画講義に使う公式テキストと合わせて、昨年度の修了試験問題と詳しい解説が郵送で提供されます。これは、研修を受講する人だけが得られる合格への特権と言えるでしょう。
- 市販なし: 研修の過去問は、書店やオンラインショップで探しても見つかりません。
- 公開情報: 省エネルギーセンターのウェブサイトで一部の情報が公開されることはありますが、基本的に完全な過去問と解説を手に入れるには研修受講が必須です。
この貴重な教材を最大限に活用することが、あなたの合格への鍵となります。
なぜ過去問が合格の鍵?修了試験の傾向と重要性
エネルギー管理士研修の修了試験において、過去問が非常に重要になるのには明確な理由があります。
エネルギー管理研修の修了試験の難易度と出題傾向を掴むため
エネルギー管理研修の修了試験は、動画講義で学んだ基礎的な知識を問う問題が中心です。
過去問を解くことで、どの知識が重要視され、どのような形式で出題されるのかが明確になります。国家試験のように広範な応用力を求められるわけではないため、出題傾向を掴むことが合格への近道となるんです。
過去問のメリット
毎年完全に同じ問題が出るわけではありませんが、過去問を分析することで、繰り返し問われる概念や計算問題の出題パターンが見えてきます。これを把握し、時間配分の練習をすることで、本番での焦りを減らし、着実に得点を積み重ねられるようになり、結果的に合格率の向上に直結します。
過去問を丸暗記すれば合格できる、というわけではありませんが、過去問で問われる基礎をしっかりと押さえれば、合格ラインを超えることは十分に可能です。
エネルギー管理士研修の修了試験で合格するための過去問活用術
ここでは、私が実際に合格するために実践した過去問の活用ステップと、修了試験当日に役立った具体的な対策法をご紹介します。
現状把握のために過去問をそのまま解いてみる
過去問が手元に届いたら、まずは解説を見ずに一度、本番と同じ時間配分で解いてみましょう。この時点での点数は全く気にする必要はありません。
専門的な学校を出た人以外は解けないでしょう。
とりあえず過去問を解いてみる目的
自分がどの分野の知識が足りないのか、どのタイプの問題(文章問題か計算問題か)で時間がかかるのかなど、今の自分の弱点を把握することが目的です。
『わからないこと』をわかるために解く
不明な点や間違えた問題については、該当する動画講義の単元を再度見返しましょう。自分がどこを理解できていないのか、問題と動画講義を紐付けて確認することで、効率的に知識を定着させられます。
計算問題は過去問+動画講義の「演習問題」で解き方を徹底習得
修了試験の計算問題対策は、提供される過去問だけでなく、動画講義中に登場する演習問題を徹底的に活用することが重要です。
「解き方」を理解する
試験当日に過去問と全く同じ問題が出ることはありませんが、解き方を理解しておけば、類題も確実に解くことができます。公式を丸暗記するだけでなく、その公式を「どのような状況で、どのように使うのか」という解法のプロセスを身につけましょう。
計算問題の反復練習をする
過去問の計算問題に加え、動画講義中に登場する演習問題を繰り返し解くことで、計算処理能力を高めます。パターンを掴み、電卓操作にも慣れておくことが重要です。
エネルギー管理研修の問題の解き方のコツ
私が実際に行ったエネルギー管理研修の過去問の解き方のコツを紹介します。
これは、当日の修了試験でも応用可能です。
4択問題は「消去法」で正答率を上げる
問題は4択問題形式で出題されます。すべての答えが明確にわからなくても、正答率を高めるための戦略があります。
明らかに違う選択肢を排除する
問題を読んだ際に、内容的に全く合致しない選択肢や、数値が現実離れしている選択肢は、真っ先に消去しましょう。
残った選択肢から最も適切なものを選ぶ
選択肢を絞り込むことで、正答率は自ずと上がっていきます。完全に答えがわからなくても、冷静に判断し、最も可能性の高いものを選びましょう。
【最重要攻略法】問題を順番に解かない
修了試験では、問題の解く順番を戦略的に考えることが、特に重要です。これは、合格率が約6割程度である理由の一つに、多くの受験者がこの「解く順番」でミスをしてしまうことが挙げられます。
連鎖問題のリスクを避ける
エネルギー管理研修の修了試験では、問1から問6までが一連の流れで、前の問題の答えを使って次の問題を解く形式が多く出題されます。この場合、もし問1の計算を間違えてしまうと、連鎖的に問2から問6までの答えも全て不正解となってしまい、大きく失点するリスクがあります。
「わかる問題から解く」戦略を徹底する
このような連鎖形式の問題に対応するためには、全ての問題を頭から順番に解くのではなく、確実に解答できる自信のある問題から手をつけて、着実に得点を積み重ねるという戦略を徹底しましょう。
「逆算」で解くテクニック
もし連鎖形式の問題で詰まってしまっても、焦る必要はありません。エネルギー管理研修の修了試験は、基本的な公式や法則を覚えておけば、問題を順番に解く必要がない場合があります。
- 例えば、問1、問2が分からなかったとしても、問3が独立して解ける問題であれば、先に問3を解答します。
- さらに、問3の答えや、その後の問4、問5などのヒントから、逆に問1や問2の答えを導き出すことができるケースも存在します。問題を前から解かなければならないという思い込みを捨てましょう。
この逆算能力を養うためにも、普段から公式の意味や相互関係を深く理解しておくことが重要になります。
時間配分と見直し
時間のかかる計算問題や、連鎖形式で不安が残る問題は、一度飛ばして後回しにしましょう。
簡単な問題で得点を稼ぎ、残った時間でこれらの問題にじっくり取り組むことで、焦りを減らし、ケアレスミスを防げます。全問解答後、必ず見直しの時間を確保し、特に計算問題は電卓の打ち間違いや単位のミスがないかを確認しましょう。
確実に覚えておくべき重要公式リスト
熱力学や電気分野で頻繁に使用される公式は、確実に覚えておくべきです。例えば、以下のような基本的な公式は、必ず押さえておきましょう。
- 熱量:Q=mcΔT
- 電力:P=VI
- オームの法則:V=IR
- 効率計算に関する公式
- 内部エネルギーの定義式:ΔU=Q−W(ΔU:内部エネルギーの変化、Q:系に与えられた熱、W:系が外部にした仕事を示す。)
- 定圧比熱Cp・定積比熱Cvの関係:Cp-Cv=R(気体定数)
エネルギー管理研修でもらえる冊子でも十分ですが、もし、熱力学の初心者なら、こちらの書籍の方がイメージしやすく、見やすくわかりやすいです。
まとめ:過去問攻略でエネルギー管理士研修の合格を確実に!
エネルギー管理士研修の修了試験において、提供される昨年度の過去問と動画講義内の演習問題は、まさに合格を掴むための「宝の山」です。
今回ご紹介した戦略でこれらの教材を徹底的に活用し、動画講義や公式テキストと連動させて学習を進めることで、あなたは着実に合格へと近づくことができます。
研修を最大限に活かし、エネルギー管理士資格を確実に掴み取りましょう!
エネルギー管理研修についてもっと詳しく知るには
過去問対策の具体的なノウハウは理解できたものの、エネルギー管理士研修全体の詳細や、あなたがどうやって仕事と両立しながら合格できたのか、もっと総合的に知りたい!」そう思われたのではないでしょうか?
本記事は、【合格者が伝授】エネルギー管理士研修の過去問活用術と修了試験対策のすべてというテーマで、合格に必須の過去問攻略法に焦点を当てました。
しかし、エネルギー管理士資格取得への道のりは、これだけではありません。研修の全体像、国家試験との比較、7万円の費用対効果、そしてあなたのキャリアにどう活かせるかなど、【仕事と両立でも合格!】エネルギー管理士研修の全貌と資格取得のための完全ガイドで、さらに詳細な情報を網羅的に解説しています。
ぜひ、あなたの資格取得への疑問をすべて解消し、合格を掴むための「完全ガイド」としてご活用ください。