『エネルギー管理士は意味ない。』
正直、そう思われがちな資格です。
評価が上がるわけでもない。
出世に直結するわけでもない。
転職市場で無双できる資格でもない。
実際、僕自身も
「会社に言われたから仕方なく取った資格」でした。
それでも今は、取ってよかった資格の一つだと思っています。
理由はシンプルです。
評価や出世ではなく、会社との距離感が変わったから。
この記事では、
エネルギー管理士を「意味のある資格」に変えた実体験を、
戦略という視点で整理します。
ちなみに僕は、令和7年にエネルギー管理士に合格しました。

※一度は不合格でしたが、戦略を変えて取得しました
目次
やる気ゼロだった僕がエネルギー管理士を取るまで

正直に言うと、最初からこの資格を取りたいと思っていたわけではありません。
むしろ、「できればやりたくない」と思っていました。
会社員として働く中で、資格取得は避けて通れないものです。でも当時の僕にとってエネルギー管理士は、「意味がよく分からないし、面倒な資格」という認識でした。
会社に言われて仕方なく受験した
エネルギー管理士は、
自分から「取りたい」と思って受験した資格ではありません。
会社から、
「必要だから取ってほしい。高専卒の君だったら合格できるだろう。」
と言われたのがきっかけです。
正直、やる気はほぼゼロ。
勉強にも身が入りませんでした。
一度落ちて「やっぱり意味ない」と思った
一度目の試験は、不合格。
その時に思ったのが、
「やっぱり意味ない資格なんじゃないか」
という感覚です。
時間も労力もかかる。
それなのに、評価や待遇は特に変わらない。
ここで諦める人が多いのも、
正直よく分かります。
エネルギー管理士を「戦略」に変えた瞬間

そんな僕の中で、あるタイミングから考え方が変わります。
きっかけはシンプルで、「会社の仕組み」を理解したことでした。
会社は“感情”ではなく“ルール”で動いていると気づいた
エネルギー管理士について調べる中で、一つの事実に気づきました。
会社は、感情ではなくルールで動いている。
- 頑張り
- やる気
- 忠誠心
こうしたものは評価に影響しますが、最終判断を左右するのは制度や法令です。
エネルギー管理士が「人事に効く資格」だった理由
エネルギー管理士は、省エネ法に基づき 指定工場に専任配置が求められる資格です。
つまり、
- 誰でもいい仕事ではない
- 有資格者が「いなければならない」
という立場になります。
評価が上がるわけではありません。でも、
「簡単に動かせない人」
になる。
ここで初めて、エネルギー管理士は
勉強の対象から、戦略の道具に変わりました。
エネルギー管理士を取ったことで起きた変化

エネルギー管理士は、持っているだけで評価される資格」ではありません。
“どう使うか”で価値が決まる資格です。
僕の場合は、「会社の中でポジションを取るための武器」として使いました。
会社の中で「立ち位置」が変わった
資格を取ったことで、
会社の中での扱われ方が少し変わりました。
- 成果で比べられにくくなった
- 「その分野の人」として扱われるようになった
派手な変化ではありません。
でも、比較の土俵から外れた感覚がありました。
公害防止管理者の取得につながった
エネルギー管理士を持っていたことで、公害防止管理者等資格認定講習を受講できました。
結果として、公害防止管理者(大気4種)も取得。
専門が点ではなく、線としてつながり始めたのは大きな変化でした。
転勤・働き方に対する主導権を持てた
一番大きかったのは、ここです。
- 転勤の話
- 配置換えの話
が出たときに、
「エネルギー管理者に指定されているのでね」
という一言で、
話がそれ以上進まなくなる場面がありました。
評価が高いから残るのではない。
制度上、必要だから残る。
この違いは、想像以上に大きい。
エネルギー管理士を「取っただけ」で終わらせないために
ここで強調しておきたいのは、
エネルギー管理士は
取っただけでは意味がない
という点です。
- 出世競争の武器にはならない
- 年収アップの近道でもない
でも、
戦わずに働くための盾
にはなります。
使い方を間違えなければ。
合格そのものは、正直そこまで難しくない

僕の場合、最初からエネルギー管理研修で取得したわけではありません。
まずは国家試験を受験しましたが、2回受けて、どちらも不合格。
科目合格すらできませんでした。
この時点で、「自分は勉強が足りないのでは」と考えることもできましたが、一度立ち止まって、別の選択肢を調べました。
そこで知ったのが、エネルギー管理研修です。
35時間ほどの動画講義と単元テストを受け、すべて修了すると修了試験を受験できる仕組みでした。
講習費用は約7万円。
会社に相談したところ、業務上必要な資格ということで、会社負担で受講させてもらいました。
結果として、修了試験に合格し、エネルギー管理士を取得しています。
今振り返ると、これは「楽なルートを選んだ」のではなく、自分に合わない戦い方を切り替えただけでした。
基礎知識がなくても通った理由
国家試験に2回落ちたことで、「自分は向いていないのでは」と思いました。
でも実際には、求められていたのは“理解力”よりも、どのルートを選ぶかという判断でした。
実際にやったことは「努力」ではなく切り替え
やったことはシンプルです。
- 国家試験に固執しない
- 研修ルートという別の制度を使う
- 会社と利害を合わせる
勉強時間を増やすより、戦い方を変えました。
重要なのは「やる気」ではなく「戦略」
やる気があったから合格したわけではありません。
- 合わない方法を続けない
- 使える制度を調べる
- 自分一人で抱え込まない
これは資格取得だけでなく、
会社員として生きる上でもかなり重要な考え方だと思っています。
これからエネルギー管理士を取る人へ
これからエネルギー管理士を取ろうとしている人の中には、
- 会社に言われて仕方なく受ける人
- 意味があるのか半信半疑な人
- 国家試験と研修ルートで迷っている人
も多いと思います。
ここで大事なのは、
「どの勉強法が一番いいか」よりも、
自分の立場と目的に合った取り方を選ぶことです。
エネルギー管理士は、
取り方によって“しんどさ”も“使いどころ”も変わります。
国家試験ルートで取得する人へ
国家試験ルートは、自分で勉強ペースを作れる人や、時間をかけて理解したい人に向いています。
実際にどんな勉強をしたか、どこでつまずいたかは、別の記事で整理しています。
>>エネルギー管理士は独学で合格できる?独学に失敗しない現実的な勉強方法とは?
研修ルートで取得する人へ
研修ルートは、会社主導で進むケースが多く、実務と資格を結びつけやすいのが特徴です。
僕自身が研修ルートを選んだ理由や、受講内容の実態については、こちらにまとめています。
>>【仕事と両立でも合格!】エネルギー管理士研修の全貌と資格取得のための完全ガイド
まとめ:エネルギー管理士を取得する本当のメリット

エネルギー管理士は、評価や出世に直結する資格ではありません。
だから「意味ない」と言われるのも、ある意味では正しいと思います。
ただしそれは、資格を“成果を競うための道具”として見た場合の話です。
会社の中でどう生きるか、
人事や配置とどう距離を取るか、
そういう文脈で見ると、エネルギー管理士はまったく違う意味を持ち始めます。
エネルギー管理士は意味のある資格。ただし「使い方」で価値が決まる
- 評価や出世には、ほぼ効かない
- でも 会社との距離感は確実に変わる
- 戦わずに働くための「盾」になる資格
エネルギー管理士は、派手な資格ではありません。
だからこそ、使いどころを間違えなければ、静かに効いてきます。
この考え方の全体像
エネルギー管理士の話は資格の話ですが、
背景には「戦わない働き方の設計」という考え方があります。
評価や出世ではなく、人事や配置とどう距離を取るかという視点で整理した全体像は、こちらにまとめています。

