土木と建築の違いとは【高専の土木科卒が解説】

土木と建築の違いとは【高専の土木科卒が解説】

2020年2月20日
土木工学の解説
太郎くん
太郎くん

土木と建築って何が違うの?

とたん
とたん

似ているようで全く違う学問です。

簡単に言うと

  • 土木:社会全体に役たつ学問
  • 建築:個人の快適さに集中した学問

あなたは土木と建築の違いってわかりますか?土木と建築は似ているイメージを受けますが、取り扱う対象が全然違います。高専の土木科を卒業した私が土木と建築がそれぞれ取り扱う対象や取得できる資格について解説します。違いについて知りたいあなたや、進路や進学先に土木や建築を考えているあなた必見です。

土木について

土木について
土木って?

土木の語源

土木の語源は淮南子(えなんじ)という本に書かれている築土構木と言われています。これの『土』と『木』をとって土木となりました。(下記リンク参照)

土木とは|土木学会関東支部

土木学会では、土木という言葉を以下のように定義しています。

市民のための工学あるいは市民の文明的な暮らしのために、 人間らしい環境を整えていく仕事

公益社団法人土木学会 土木という言葉について https://www.jsce.or.jp/contents/pamph/index.shtml

土木が取り扱う範囲

土木が取り扱う範囲は多岐に渡ります。

  • 都市計画:どんな街にするかや道路をどこに作るかなどを考える仕事(公務員)
  • 道路:道路の設計や工事をする仕事
  • 橋:橋をかけたり、直したりする仕事
  • ダム:ダムの設計や工事をする仕事
  • 港湾整備:船が泊まる場所を造ったり、海の中に魚が住みやすい環境を作る仕事
  • 地盤改良・宅地造成:荒地を家が建てれるようにきれいにする仕事
  • 公園・造園整備:人々の憩いの場を作る仕事
  • 測量:距離や角度を測って工事の準備をする仕事
  • 環境:水や土の成分を測る仕事
  • CADなどを使った設計製図:工事の設計図を書く仕事(CAD→パソコンで製図するソフト)

などです。土木で扱う対象は社会基盤を整備して生活を豊かにするものが多く公共性が非常に高いのが特徴です。道路やダムなどの大規模な工事が必要なものから、公園などの人の憩いの場を造成したり、水質や土壌環境を改善する仕事もあります。土木は民間ではできないものが多いのも特徴です。

とたん。
とたん。

ちなみに、土木関係の学科に進むと全部勉強しますよ。

よく聞く施工管理も大事な土木の仕事です。

測量も土木の大事な仕事です。測量について紹介した記事があります。

測量ってどんな仕事?

土木に関係ある資格

土木に関係のある資格を一部ですが挙げます。

  • 土木施工管理技士
  • 測量士・測量士補
  • 建設機械施工技士
  • ダム水路主任技術者
  • 地質調査技士
  • コンクリート主任技士

このように有名なものから少しマイナーなものまでたくさんあります。

土木施工管理技士のように土木工事を管理する資格から、コンクリート主任技士のようなコンクリートの製造や施工を管理する資格もあります。

また、土質試験やボーリング試験の知識が問われる地質調査技士という資格もあります。

資格の種類を見てもわかるように土木が対象とする仕事は多岐に渡ります。

建築について

建築について
建築って?

建築の語源

建築を英語で言うとarchitectureと言います。古代ギリシャ語の arkhi-(大~)+tekton(建築者)→tekhne(技術)が語源と言われています。明治時代、日本においてこのarchitectureは造家と訳されていましたが、伊藤忠太という方が芸術的な観点が抜けているという指摘したことをきっかけに建築と訳されました。

建築が取り扱う範囲

建築を理解する上で重要な法律があります。それは建築基準法です。建築基準法によると
建築とは

建築物を新築、増築、改築、又は移転することをいう

建築基準法 昭和25年法律第201号 第2条第1号

また、建築物とは

土地に定着する工作のうち,屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。),これに附属する門若しくは塀,観覧のための工作又は地下若しくは高架の工作内に設ける事務所,店舗,興行場,倉庫その他これらに類する施設(以下略)

建築基準法 第2条第1号

とあります。この法律を簡単にまとめると土地の上に屋根と柱と壁を有するものを建てることです。
つまり、人が居住するスペースや人が集まる場所を作ること言えます。

建築に関係ある資格

建築に関係ある資格を挙げます。

  • 建築士
  • 建築施工管理技士
  • インテリアコーディネーター
  • 福祉住環境コーディネーター

このように住環境に関する資格があり、建築士などの家を建てるための資格や内装等のデザインのためのインテリアコーディネーターなどの資格があります。

土木と建築の違いまとめ

土木と建築の違いまとめ
土木と建築の違いをまとめます!

土木と建築では取り扱う対象が大きく違います。

土木で取り扱うのは、道路や橋、ダム、トンネル、土地の改良などいわゆるインフラと呼ばれるものが多く、建築で取り扱うのはマンションや戸建て、ビルなど人間が活動するための建物が多いです。大まかにいうと、建物を建てるまでが土木、建物を建ててからが建築といったところでしょうか。

まとめると

  • 土木には社会基盤を整備して生活を豊かにするという公共的な役割
  • 建築には住環境を整備して快適な生活環境を創造するという人の住まいを快適にする役割

どちらも人の生活を豊かにするという観点ではどちらも重要な仕事です。

あなたも土木や建築を勉強してみませんか?

とたん。
とたん。

ちなみに、土木や建築などを学ぶには高専がおすすめですよ。

こちらの記事から高専について知ることができます。

>>高専ってどんな学校?