「高専は就職に強い」とよく言われます。
求人倍率が高い、学校推薦がある、企業からの信頼も厚い。
でも本当に、安心していいのでしょうか。
僕は高専卒ですが、就職で一度失敗しました。
この記事では、高専の就職がなぜ強いと言われるのか、そして失敗しないために何が必要かを、体験談も交えて正直に書きます。
目次
結論|高専は就職に強い。でも“保証”ではない

高専は、たしかに就職に強いと言われます。
実際、求人倍率は高く、企業からの信頼も厚い。
技術職に直結している分、普通高校よりも早い段階で専門性を武器にできます。
でも。
高専に行けば、就職は安泰。
そう思っているなら、それは少し危険です。
僕は実際に、就職で失敗しました。
高専は「武器」になります。
でも、使い方を間違えれば普通に失敗します。
なぜ「高専は就職に強い」と言われるのか

まずは事実から整理します。
高専が就職に強い理由は大きく4つあります。
- 技術職向けの求人が非常に多い
- 企業とのパイプが強い
- 学校推薦制度がある
- 実験・実習中心で即戦力と見られやすい
特に学校推薦は強いです。
企業側からすれば「毎年安定して採用できる優秀層」。
学校側からすれば「卒業生の実績が積み上がる」。
この仕組みがあるからこそ、高専は就職に強いと言われています。
ここまでは間違いありません。
僕は高専からの就職で失敗した

でも、僕はその“強いはずの就職”で失敗しました。
原因は、完全に企業研究不足です。
転勤がない会社を選んだはずだった
当時の僕の軸は明確でした。
「転勤がない会社に行きたい」
大手企業は転勤の可能性がある。
求人票に転勤について触れられていない会社も多い。
そんな中で見つけたのが、ある地元企業でした。
- 本社は高専の近く
- 転勤の可能性はゼロ
- 社名に創業家の苗字が入っている、いわゆる家族経営
企業見学にも行きました。
でも、今思えば違和感はありました。
どこかよそよそしい。
挨拶も最低限。会社紹介もどこか雑。
当時は「仕事中だから仕方ないか」と自分を納得させました。
高専OBもいませんでした。
それでも、「転勤がない」という一点だけで決めてしまいました。
入社してから気づいた異常さ
入社後、教育らしい教育はありませんでした。
教えられないまま指示だけが飛ぶ。
間違えると「なんで?」と詰められる。
転勤はないはずなのに、社長の友人の会社への出向があり、実際に先輩が関東へ行かされていました。
さらに、
- 昼休みに社長の子どもの定期テスト対策(無給)
- 新聞のコラムを読んで感想を書く(理由不明、フィードバックなし)
- 退職届を一度受け取ってもらえない(字が汚いという理由)
今なら明らかにおかしいと分かります。
でも当時は、「社会ってこういうものなのか?」と本気で悩みました。
失敗の原因は“企業研究不足”

振り返ると、失敗の原因ははっきりしています。
- 違和感を無視した
- OBの有無を確認しなかった
- 会社の雰囲気を深掘りしなかった
- 「転勤なし」だけで判断した
そして何より、
「高専だから大丈夫だろう」と、どこかで思っていました。
学校推薦がある。
求人倍率も高い。
だから安心。この思考停止が一番の失敗でした。
どうやって立て直したか

僕はまず、高専の先生に相談しました。
「これって普通の会社なんですか?」
ありのままを話しました。
すると、はっきり言われました。
「それはおかしい」
そして、以前インターンに行っていた会社を紹介してもらい、そこに再スタートを切ることができました。
先生に相談していなければ、今もあの会社にいたかもしれません。
当時の詳しい経緯や、その後の転職活動については、こちらにまとめています。
>>僕の就活失敗談と立て直しの話
高専就職で失敗しないために

僕の経験から言えることは、シンプルです。
- 違和感は無視しない
- OBの有無を確認する
- 企業見学で“空気”を見る
- 条件だけで決めない
- 先生を頼る
高専は武器になります。
でも、それを正しく使うためには自分で考える力が必要です。
まとめ|高専は武器。でも使い方を間違えると危ない

高専は就職に強い。これは事実です。
でも、「強い=安全」ではありません。
僕は一度失敗しました。でも、その経験があったからこそ、今があります。
高専は就職保証学校ではありません。あくまで、チャンスが多い環境です。
どう使うかは、自分次第です。
高専という進路の全体像や、向いている人の特徴は別記事で整理しています。
>>高専という選択肢|卒業生が本音で解説

