高専(高等専門学校)という進路を、本気で調べたことはありますか?
僕は 明石工業高等専門学校(明石高専) を卒業し、土木系の 都市システム工学科で5年間学びました。
高専は、就職に強い・専門的と言われる一方で、授業のきつさや留年、進路の不安など、実態が分かりにくい学校でもあります。
この記事では、高専という進路が自分(または子ども)に合うのかを判断するために、知っておくべき現実を、実体験ベースで整理します。
目次
はじめに|この記事で分かることと、書いている人の立場

この記事は、高専という進路について「良い面も悪い面も知ったうえで判断したい」人のために書いています。
高専は、向いている人にとっては強力な選択肢ですが、合わない人にとってはかなり厳しい環境です。
だからこそ、進学前に実際に通った人の体験を知っておくことが大切だと考えています。
この記事で分かること
この記事では、次のような点を解説します。
- 高専とはどんな学校なのか
- 普通高校・工業高校との違い
- 高専生活のきつさと現実
- 卒業後の進路(就職・進学)
- 高専が向いている人・向いていない人
この記事を書いている人について
僕は明石工業高等専門学校を卒業し、都市システム工学科(土木系)で5年間学びました。
在学中は、1年生の最初のテストで赤点を取り、留年の不安を感じたこともあります。その後、勉強のやり方を掴み、中位程度の成績で卒業しました。
卒業後は就職し、最初の会社を4ヶ月で早期退職するという失敗も経験しています。
この記事は、そうした成功と失敗の両方を経験した立場から書いています。
高専とは?|15歳から始まる5年制の専門教育

「高専は頭がいい人が行く学校」と言われることがあります。
実際には、入試の偏差値は地域差が大きく、一概に“エリート校”とは言えません。
ただし、入学後の数学や専門科目のレベルは高く、途中でついていけなくなる人もいます。
高専の特徴
- 中学卒業後、15歳で入学
- 高校+短大を合わせたような教育
- 早い段階から専門分野を学ぶ
- 卒業時は「準学士」
僕が通っていた明石高専も、1年生から専門科目があり、数学・物理・専門科目が並行して進みます。
授業のスピードはかなり速いです。
普通高校・工業高校との違い
高専を考えるとき、多くの人が迷うのがこの2つ。
普通高校との違い
- 高専:専門特化・実践重視
- 普通高校:大学受験重視・幅広い教養
高専は、高学年になると、授業内容は大学の教養課程に近くなります。
僕は普通高校に行っていたら、おそらく大学に進学していたと思います。でも、土木はやっていなかったと思います。
工業高校との違い
- 高専:理論+実践、進学・就職どちらも強い
- 工業高校:実務寄り、就職中心
「工業系が好きだけど、将来の選択肢は残したい」そういう人に高専は向いています。
高専生活はきつい?|正直、楽ではない

これははっきり言います。高専生活は楽ではないです。
授業の進度が早い
特に数学系は進みが早く、専門科目も「習っていない数学前提」で進むことがあります。
自分で予習や復習ができる人でないときついと思います。
レポート・課題が多い
4年生くらいになると、
- 毎週3科目分のレポート
- 実験+レポート
- 専門課題
が重なることも普通です。
留年も珍しくない
僕の周りでも、
- 同級生が留年する
- 上級生が下の学年に降りてくる
ということは普通にありました。
留年しやすいのは、提出物が出せない人。今思えば「自主管理できない人」が一番危ないです。
高専生活に不安があるなら、まずは「なぜやめとけと言われるのか」を整理しておくのも一つです。
それでも高専が「合う人」がいる理由

高専は「頭がいい人が行く学校」と言われることがありますが、実際はそう単純ではありません。
きつい話ばかりしましたが、それでも高専が合う人は確実にいます。
高専が向いている人
- 数学・理科が嫌いじゃない
- 手を動かして考えるのが好き
- 将来、技術で食べていきたい
- 大学受験一択に違和感がある
僕自身、1年生の最初はクラス40人中38位という成績でした。
でも、
- 過去問で対策する
- 先生の使っている参考書を真似する
というやり方を覚えてからは、15〜25位くらいで安定しました。
つまり、高専では才能より、やり方が大事です。
高専卒の進路|就職も進学も現実的

高専卒業後の進路は、「就職一択」と思われがちですが、実際はそうではありません。
高専には、
- そのまま就職する人
- 専攻科へ進学する人
- 大学3年次へ編入する人
といった複数の進路があります。
ただし、どの進路にもメリット・デメリットがあり、人によって向き不向きがはっきり分かれます。
この章では、高専卒業後の代表的な進路と、僕自身の経験も交えながら「現実的な選択肢」を整理します。
就職
高専は就職に強いです。
求人倍率は非常に高く、「選ばなければ就職できない」ということはありません。
ただし僕は、
- 転勤なしという条件だけで1社目を選び
- 4か月で退職
という失敗もしています。
高専卒=安泰ではない
僕自身、高専の学校推薦で就職した会社を入社4か月で退職するという失敗をしています。
求人倍率が高いからといって、深く考えずに会社を選んでしまった結果でした。
高専の就職は強いと言われますが、実際に失敗するケースもあります。
僕自身の体験も含めて、リアルな話をまとめました。
進学
高専からは、
- 専攻科
- 大学編入
というルートがあります。
僕は本当は進学したかったですが、母親の乳がんが発覚し、家に負担をかけたくなくて就職を選びました。
高専卒は有利?不利?|両方あるのが現実

正直に言うと、両方あります。
不利だと感じたこと
- 就職時、高卒扱いされた
- 高専の評価が低い会社もある
有利だと感じたこと
- 専門知識が仕事で直結
- 高専OB同士のつながりが強い
今の会社では大卒相当になりましたが、最初は高卒扱いでした。
この現実も、隠さず書いておきます。
親目線で見た高専|「アリ」な選択肢

僕の親は高専出身ではありません。
それでも、
- 入学時は喜んでくれた
- 卒業できたときも同じように喜んでくれた
今、親目線で考えても高専は十分アリな選択肢だと思います。
「普通高校しか知らない」状態で選択肢から外すのは、正直もったいないです。
まとめ|高専は「合う人」にとって強い進路

高専は、
- 誰にでも向いている学校ではありません
- でも、合う人にとっては非常に強い選択肢です
大切なのは、
👉 高専という選択肢があることを知った上で判断すること
この記事が、中学生や親御さんが進路を考えるときの一つの材料になればうれしいです。
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