【2024年度】2級土木施工管理技士の受験資格をわかりやすく解説

【2024年度】2級土木施工管理技士の受験資格をわかりやすく解説

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2級土木施工管理技士の受験資格について解説します。

2級土木施工管理技士の受験資格は、令和6年度(2024年度)から改正され新しくなりました

一方で、経過措置として令和5年から令和10年度までは以前の受験資格でも受験可能です。

その場合、必要な実務経験の年数は学歴(卒業した学科)ごとに異なっているため複雑です。

受験の手引きを読んでも分かりにくいと思いますので、確認するポイントごとに詳しく解説していきます。

また、受験資格の年数を計算する際に注意すべきポイントも解説します。

意図せず不正受験しないために、この記事を参考にしてください。

2級土木施工管理技士の受験資格をわかりやすく解説

2級土木施工管理技士の受験資格をわかりやすく解説

2級土木施工管理技士の受験資格を理解するには、2級土木施工管理技士の試験について知る必要があります。

ですので、試験の概要から解説していきます。

2級土木施工管理技士の試験概要

2級土木施工管理技士の試験は、一般財団法人全国建設研修センターが実施しています。

試験の内容

土木施工管理技士の試験は、1次試験と2次試験で構成されています。

  • 1次試験の合格:2級土木施工管理技士
  • 2次試験の合格:2級土木施工管理技士

1次試験だけを受験することもできます。

また、同日に1次試験と2次試験の受験をすることもできます。

2級土木施工管理技士の試験概要について、もう少し詳しく知りたい方は次の記事が参考になると思います。

令和6年度(2024年度)に受験資格は大幅に改正されました

令和6年度から受験資格は大幅に改正されました。(緩和されました。)

建設工事に携わる就業人口の高齢化と担い手不足が主な原因とされています。

令和6年度から受験資格も変更されますが、移行措置として令和10年度までは令和5年度以前の受験資格も適用されます。

ですので、両方の受験資格について解説します。

2級土木施工管理技士の1次試験(旧:学科試験)の受験資格

2級土木施工管理技士の1次試験(旧:学科試験)の受験資格

1次試験の受験資格は、『17歳以上であること』

これだけです。

学歴も関係ありません

17歳以上であるだけなので、中卒でも高卒でも学歴に関係なく受験ができます。

誰にでもチャンスがあります。

2級土木施工管理技士の2次試験(旧:実地試験)の受験資格

2級土木施工管理技士の2次試験(旧:実地試験)の受験資格

2次試験の受験資格について解説します。

令和6年度から受験資格が改正されますが、経過措置として令和6年度から令和10年度までは令和5年度以前の受験資格でも受験できます。

ですので、2次試験の受験資格については両方のパターンについて解説します。

令和6年度(2024年度)以降の受験資格

令和6年度以降の2級土木施工管理技士の受験資格は以下の通りです。

パターン必要な実務経験
2級土木施工管理技士の1次試験を合格する3年以上
1級土木施工管理技士の1次試験を合格する1年以上
2級土木施工管理技士の2次試験の受験資格

令和6年度以降の2級土木施工管理技士の実務経験とは

国土交通省の資料からの引用です。

実務経験に該当する工事の範囲を、原則、検定種目(資格)に対応した建設業の種類(業種)に該当する工事とします。 また、複数の検定種目(資格)が対応する建設業の種類(業種)の工事の経験については、同じ経験を複数の検定種目の実務経験として申請することを可能とします。

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001707652.pdf

検定種目に対応した建設業の種類に該当する工事とは、以下の通りです。

  • 土木工事業
  • とび・土工・コンクリート工事業
  • 石工事業
  • 鋼構造物工事業
  • 舗装工事業
  • 浚渫工事業
  • 塗装工事業
  • 水道施設工事業
  • 解体工事業

詳しくは、以下のリンクから試験実施期間である一般財団法人全国建設研修センターのホームページで確認してください。

2級土木施工管理技士の受験資格に1級土木施工管理技士が出てくる不思議

2級土木施工管理技士の2次試験の受験資格に、『1級土木施工管理技士の1次試験に合格』とあります。

これは、受験資格の改正の結果、『1級土木施工管理技士の1次試験の受験資格が19歳以上』となったからです。

つまり、19歳以上なら、いきなり1級土木施工管理技士の1次試験に合格して、2級土木施工管理技士の2次試験から受験するというのもアリということです。

令和5年度(2023年度)以前の受験資格

令和5年以前の受験資格についても解説しておきます。

令和10年度までは、こちらの受験資格も適用されているので都合のいい方を使いましょう。

関係のない方は、こちらを押すと次の見出しまでジャンプできます。

受験資格は学歴+卒業した学科+実務経験で構成されています。

学歴指定学科指定学科以外
大卒1年以上1年6ヶ月以上
短大・高専卒2年以上3年以上
高卒等3年以上4年6ヶ月以上
その他8年以上

令和5年度以前の2級土木施工管理技士の実務経験とは

ここでいう実務経験とは、土木工事の施工に直接関わる経験をいいます。

なお、次の3つのうち、いずれかに該当している必要があります。

  • 受注者(請負人)として、施工を指揮・監督した経験
  • 発注者の現場監督技術者等(補助者としての経験を含む)
  • 設計者としての工事監理経験(補助者としての経験を含む)

ただし、雑務などの仕事は含まれません。

土木施工管理技士の指定学科とは

『指定学科』とは、国土交通省令で定められている学科です。

具体的には、一般財団法人全国建設研修センターのページにあります。

一般財団法人 全国建設研修センター(JCTC)は、国づくり・まちづくり並びにこれに携わる人材の育成に全力で取り組んでいます。
www.jctc.jp

具体的な用語の解説は以下の記事が参考になると思います。

2級土木施工管理技士の実務経験:年数の数え方

2級土木施工管理技士の実務経験:年数の数え方

ここで、2級土木施工管理技士の実務経験の年数の数え方で気をつけるべきポイントを解説します。

よくある勘違い:重複

試験の手引きから引用しながら、解説します。

同じ工事種目で2つの現場を掛け持ちした場合の重複

例えば、次のような場合です。

  • 土木工事Aを1月から7月(7ヶ月間)
  • 土木工事Bを6月から12月(7ヶ月間)

6月と7月で土木工事AとBが重なっています。

この場合は、7ヶ月+7ヶ月=14ヶ月ではなく、重複した2ヶ月分を引いて12ヶ月が実務経験の年数としてカウントされます。

複数の工事種目で現場を掛け持ちした場合の重複

例えば、次のような場合です。

  • 土木工事を1月から6月(6ヶ月間)
  • 建築工事を5月から9月(5ヶ月間)
  • 土木工事を9月から12月(4ヶ月間)

全体の工期としては12ヶ月です。
しかし、土木工事と建築工事が5月と6月と9月で重複しています。

この場合は、土木工事と建築工事の従事割合(例えば日数)などで按分して合計期間が1年を超えないようにしなければなりません。

例えば、重複している期間の従事割合(日数)が土木工事:建築工事=2:1であった場合、

土木工事としての実務経験は、次のとおりになります。

  • 1月〜4月の4ヶ月間
  • 10月〜12月の3ヶ月間
  • 5月・6月・9月(3ヶ月間のうちの2:1=2ヶ月)

合計で9ヶ月とカウントしましょう。

複合的な一式工事に従事した場合の重複

例えば、次のような場合です。

工期が1月〜12月(12ヶ月間)の土木工事だけど、

  • 3月から5月まで電気通信工事
  • 10月から11月まで造園工事

だった場合、次の3つのパターンがあります。

  • 全てを土木工事として申請、代わりに他の種目の試験に申請しない
  • 電気通信工事として3ヶ月申請して、9ヶ月を土木工事の実務経験として申請する

例えば、『12ヶ月間を土木施工管理技士の実務経験として申請した場合、3ヶ月分を電気工事施工管理技士としては申請できない。』みたいな感じですね。

重複に関しては、やってしまいがちなのです。複数の施工管理技士に申請を考えているなら、どの工事を申請したかをしっかりと覚えておきましょう。

やってはいけない:実務経験のごまかし

やってはいけないのが、ごまかしです。

ニュースでも出るくらいです

大和ハウス工業は18日、国家資格「施工管理技士」の試験で、社員349人が不正に合格していたと発表した。受験には一定期間の実務経験が必要だが、会社がチェックをせずに「証明書」に押印していた。国土交通省によると過去最大規模の不正といい、今後、合格を取り消し、受験を最長3年間禁止するとした。(中略)

不正は30年以上前からあり、退職者35人も不正合格の疑いがある。
今年4月に内部告発があり、会社が調べていた。

https://www.asahi.com/articles/ASMDL5CPZMDLPLFA003.html

実務経験のごまかしは必ずバレます

ごまかしは必ずバレます。

なぜなら、昔よりもコンプライアンス意識が高まったからです。

さらに、こういった不正が個人の責任から業界全体の責任として、認識され始めた影響もあるでしょう。

ですので、今すぐごまかしがばれなくても、いずれ必ずバレます。

2級土木施工管理技士の取得メリット

2級土木施工管理技士の取得メリット

ここからは、2級土木施工管理技士の取得メリットについて簡単に解説します。

一般的に『手当がもらえて年収が増える』と言われていますが、それ以外にもあります。

主任技術者として現場を任せてもらえる

2級土木施工管理技士を取得すると、『一般建設業における主任技術者(専任技術者)』として認められます。

主任技術者とは

主任技術者とは、すべての工事現場に配置が必要で、工事現場の管理(監督)をする技術者のことをいいます。

主な仕事は、施行計画の作成や安全管理、品質管理で、下請け業者の指導も含みます。

2級土木施工管理技士は転職に有利

2級土木施工管理技士は転職にも有利です。

なぜなら、会社は2級土木施工管理技士が1人増えれば、請け負える工事が1つ増えるからです。

2級土木施工管理技士は主任技術者として認められる資格です。また、すべての工事現場に主任技術者を配置しなければなりません。

つまり、『2級土木施工管理技士が1人増えると、請け負える工事が1つ増える』=『会社として利益が上がる』だからです。

ですので、2級土木施工管理技士を取得することは転職にも有利になります。

まとめ:2級土木施工管理技士の受験資格

まとめ:2級土木施工管理技士の受験資格

2級土木施工管理技士の受験資格について解説しました。

令和6年度から新しい受験資格が適用されますが、令和10年度までは過去の受験資格も適用されます。

どちらか都合のいい方を使いましょう。

再度、まとめておきますので、意図しない不正受験をしないように参考にしてください。

1次試験の受験資格

『17歳以上であること』

2次試験の受験資格

2パターンあります。

令和6年度以降の受験資格

パターン必要な実務経験
2級土木施工管理技士の1次試験を合格する3年以上
1級土木施工管理技士の1次試験を合格する1年以上
2級土木施工管理技士の2次試験の受験資格

令和5年度以前の受験資格

学歴指定学科指定学科以外
大卒1年以上1年6ヶ月以上
短大・高専卒2年以上3年以上
高卒等3年以上4年6ヶ月以上
その他8年以上

指定学科については、以下の記事で詳しく解説しています。

2級土木施工管理技士の勉強を始めるなら、今

受験資格について解説してきました。

2級土木施工管理技士の受験を考えているなら、今から始めましょう。

なぜなら、『勉強を始めるのが早いほど合格率が上がるから』です。

特に1次試験は受験資格が17歳以上であることだけなので、中卒でも高卒でも受験可能です。

1次試験に合格すれば、2級土木施工管理技士補になれます

2級土木施工管理技士の1次試験に合格すれば、『2級土木施工管理技士』という資格がもらえます。

一方で、1次試験の合格率は5割ほど。国家資格の中では比較的高い方です。

しかし、試験では、一般的な土木の知識だけでなく、施工管理方法や安全に関する法律が問われたりするので、試験対策には時間がかかります。

ですので、2級土木施工管理技士の勉強は早めに始めましょう。

詳しくは以下の記事で解説しています。