【2級土木施工管理技士の勉強方法】独学でも2級土木施工管理技士に合格する3つの戦略

【2級土木施工管理技士の勉強方法】独学でも2級土木施工管理技士に合格する3つの戦略

2024年1月5日

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2級土木施工管理技士に合格するための勉強方法を解説します。

日々の忙しさに追われながらも、『2級土木施工管理技士』を手に入れるためには、効果的な勉強方法が不可欠です。

この記事では、仕事や生活が忙しくて勉強の時間が取れない人でも、合格への確かな一歩を踏み出せる勉強法を紹介します。

この記事のポイント
  • 2級土木施工管理技士の試験概要
  • 試験の合格率からわかる対策の優先順位
  • 勉強計画の立て方と効率の良い勉強方法

この3つの情報から、しっかりとした戦略を解説します。

ぜひ、一発で合格できるように今から準備を始めていきましょう。

2級土木施工管理技士の勉強方法の解説

2級土木施工管理技士の試験概要

2級土木施工管理技士の効率的な勉強方法を知るためには、2級土木施工管理技士がどういった試験なのかを知る必要があります。

2級土木施工管理技士には1次試験(旧:学科試験)と2次試験(旧:実地試験)があります。

2級土木施工管理技士の受験資格

2級土木施工管理技士には、学歴ごとに一定の年数の実務経験受験資格が必要です。

1次試験の受験資格

1次試験の受験資格は、『17歳以上であること』

これだけです。

つまり、中卒でも高卒でも受験ができます。

2次試験の受験資格

2次試験の受験資格は令和6年度から変わります。

令和6年(2024年)から受験資格が変わりました

令和6年以前は、学歴ごとに必要な実務経験が分けられていましたが、新制度では以下の通りになります。

パターン必要な実務経験
2級土木施工管理技士の1次試験を合格する3年以上
1級土木施工管理技士の1次試験を合格する1年以上

令和5年度(2023年度)以前の受験資格はこちら

令和6年度に受験する場合、こちらの受験資格でも受験できます。

2次試験の受験資格には、次の2つが必要です。

  • 学歴(卒業した学科)
  • 学歴と卒業した学科に応じた実務経験の年数

2級土木施工管理技士の試験を主催している全国建設研修センターから引用します。

学歴実務経験年数
大学卒
専門学校卒(高度専門士)
指定学科:1年以上
指定学科以外:1年6ヶ月以上
短期大学卒
高等専門学校卒
専門学校卒(専門士)
指定学科:2年以上
指定学科以外:3年以上
高校卒
中学卒
専修学校の専門課程卒
指定学科:3年以上
指定学会以外:4年6ヶ月以上
2級土木施工管理技士の2次試験受験資格

2次試験を受験する前に、確認しておきましょう。

2級土木施工管理技士の受験資格緩和について

土木施工管理技士の受験資格は2021年に緩和されました。

以前は、学科試験(=1次試験)と実地試験(=2次試験)の2種類で両方合格しないと2級土木施工管理技士になれませんでした。

しかし、2021年以降は、1次試験を合格することで『2級土木施工管理技士』の資格がもらえるようになりました。

また、2級土木施工管理技士の2次試験を合格した翌年には1級土木施工管理技士の1次試験が受験できるようになりました。

2級土木施工管理技士の試験出題範囲と合格基準

2級土木施工管理技士の試験内容について詳しく解説します。

1次試験:試験の出題範囲と合格基準

第1次試験の出題範囲は以下の通りです。

項目出題数解答数
土木一般(土工、コンクリート、基礎)11
専門土木(構造物、河川、道路、ダム、海岸、鉄道、水道)20
法規(労働基準法、労働安全衛生法、建設業法、など)11
共通工学(測量、契約、機械など)
施工管理(施工計画、安全、品質、環境、副産物など)1515
合計61問40問

共通工学と施工管理は必須問題として全問答える必要があります。

それ以外は、自身の得意な分野を選択して答えるといいでしょう。

合格基準は、24問以上(40問の60%以上)です。

2次試験:試験の出題範囲と合格基準

第2次試験の出題範囲は以下の通りです。

項目出題数解答数
施工経験記述11
土工11
コンクリート22
安全管理11
土工 または コンクリート21
安全管理 または 工程管理21
合計9問7問

第2次試験の合格基準は60%以上です。

しかし、配点は明らかになっていません

2級土木施工管理技士の合格率からわかること

2級土木施工管理技士の合格率は、直近5年間で以下の通りです。

  • 1次試験:35%〜75%
  • 2次試験:35%〜42%

合格率からわかる通り、2次試験の難易度が高いと言えます。

なぜ、2次試験で合格率が下がるのか?

なぜなら、2次試験では解答方法が記述式であるためです。

記述式の解答では、基礎知識があるだけは得点できません。
基礎知識を基に自分の言葉で相手に伝える技術も必要になります。

また、2次試験の配点は公表されていません。どの問題が高得点なのかが不明なためヤマを張って勉強しても合格できないでしょう。

なので、2次試験は合格率が低く難易度が高いと言えます。

2級土木施工管理技士の勉強方法:効率的な対策とは

2級土木施工管理技士の勉強計画と効率的な対策

2級土木施工管理技士の勉強には計画を立てることが大切です。

なぜなら、合格率からも分かる通り、2級土木施工管理技士は難易度の高い国家資格であるためです。

短期で集中して詰め込む勉強方法では合格は難しくなります。

ですので、まずは計画を立てることから始めましょう。

2級土木施工管理技士の勉強の目標設定と進捗管理をする

2級土木施工管理技士に合格するためには目標設定と進捗管理が必要です。

なぜなら、2級土木施工管理技士は試験範囲が広いため効率よく(無駄なく)勉強する必要があるからです。

そのためには以下の要素が必要です。

  • 目標設定:合格するために何点必要なのかを知る
  • 自分の実力を把握:今、どれくらいの知識を持っているのかを測る
  • 目標と実力の差を埋める:残された時間でどの項目を優先的に勉強するのかを考える

これらは、効率的に勉強を進めるためだけでなく、勉強のモチベーション維持にも必要です。

目標設定とは?

合格するではダメです。

『合格するために何点とる必要があるのか?』です。

例えば、1次試験では、〇〇点取る必要がある。
だから、この項目は重点的に勉強する。選択問題はこれに集中する。

などの点数に対する目標設定が必要です。

自分の実力を把握するためにはどうすればいい?

模擬試験を活用しましょう。わからない部分が多くてもOKです。

実際に解いてみて、わからないところをチェックしていきましょう。

そうすれば得意な項目と苦手な項目がはっきりします。

得意と苦手が分かれば、自分の実力が把握できます。

目標と自分の実力の差を埋めるためにはどうすればいい?

試験まで残された日数に対して、重点的に対策すべき項目と苦手な項目の優先順位を決めましょう。

あとでも少し触れますが、2級土木施工管理技士では出題頻度の多い項目が決まっています。

  • 出題頻度の多い問題(項目)は必ず得点が取れるように対策する
  • 選択問題は得意な分野を集中的に勉強する
  • 苦手な分野は試験直前に対策する

試験まで残された日数と試験対策の優先順位が決まれば、毎日どれくらい勉強すればいいか?どの分野をいつまでに終わらせればいいか?などが決まります。

あとは、予定通りに進んでいるのか?を管理するだけです。

2級土木施工管理技士の合格に必要な勉強時間は?

合格に必要な時間は、人それぞれです。

なぜなら、1人1人、能力が違うからですね。

例えば、英単語でも、見ただけで覚えられる天才もいれば、10回書いて覚える人もいます。

ですので、〇〇時間勉強すれば合格できるではありません。

2級土木施工管理技士は一夜漬けでは合格できない

Google検索をすれば、『2級土木施工管理技士 一夜漬け』という検索結果を見ることがあると思います。

中には、『天才』な人が一夜漬けで合格したかもしれません。
しかし、ほとんどの人はできないと思った方がいいです。

なぜなら、基礎知識だけでは対応できない問題があるからです。

例えば、経験記述問題です。
経験記述問題は自身の工事経験をもとに、決まったテーマ(安全・品質など)に沿って課題や解決策、その評価を記述します。

『なぜ、その対策なのか?』『その対策でどうなったのか?』を採点者にわかりやすく書く必要があります。

これは、基礎知識だけでなく、現場での経験や施工者としての考え方が要求されます。

ですので、2級土木施工管理技士は、一夜漬けで合格できるほど甘い試験ではありません

2級土木施工管理技士の勉強には過去問の活用が不可欠

2級土木施工管理技士の勉強には過去問の活用が不可欠

2級土木施工管理技士の試験概要でも解説した通り、過去問の活用が不可欠です。

最初は参考書は不要

最初から参考書は不要です。

まずは、過去問を解いていきましょう。

過去問を解きながら問題の解き方や傾向を掴んでいくことが合格への最短ルートです。

過去問でわからないことがあれば、ググりましょう

過去問を解いていて、解答を見ても理解できないことが出てくると思います。

その場合は、ググりましょう。

なぜなら、大体のことはこれで解決できるからです。

ですので、参考書を買う前にググる。
それでもわからなければ参考書を買う。

これくらいの気持ちでOKです。

過去問を解く

2級土木施工管理技士の勉強では過去問を解いていきましょう。

というか、これ以外ありません。10年分くらいを何周かしましょう

地道かもしれませんが、2級土木施工管理技士の試験対策では過去問を解いていきましょう。

過去問を解くときのポイント:重要なテーマを理解する

2級土木施工管理技士の試験では、毎年出題される問題や、出題回数の多い問題があります。

例えば、以下の問題は毎年出題されます。

テーマ内容
土工盛土の施工/材料・軟弱地盤対策など
コンクリートレディーミクストコンクリート、打ち込み/締固め/養生など
施工鉄筋コンクリート/現場打ちコンクリート

出題傾向を理解することで効率よく勉強できます。

出題パターンも把握しましょう

毎年、出題される問題にも『出題パターン』があります。

例えば、以下のようなパターン

  • 選択肢:言葉が入れ替わっている、選択肢が変わっている
  • 試験問題:『適切なもの』が『適切でない』に変わっている

出題パターンが変わっているだけで、答えは一緒みたいな問題もあるので、出題パターンが変わっても対応できるように勉強しましょう。

2級土木施工管理技士の1次試験の勉強方法

2級土木施工管理技士の1次試験の対策方法

ここまでは、全体的な勉強方法を解説しました。

基本的な試験対策は過去問を解いていくことです。

ここからは、1次試験と2次試験に焦点を当てて解説します。

年度ごとではなく科目ごとに対策しよう

1次試験の対策で大切なのは、年度ごとではなく科目ごとに対策を進めていくことです。

年度ごとに解くと、いろんな科目を同時に勉強してしまうことになり、効率が悪くなってしまいます。

基礎知識がない科目でも、過去問を繰り返し解くことで知識を得ることができます。

ですので、年度ごとではなく、科目ごとに対策していきましょう。

なお、1次試験の具体的な試験対策方法は以下の記事でより詳しく解説しています。

ぜひ、参考にしてください。

2級土木施工管理技士の2次試験の勉強方法

2級土木施工管理技士の2次試験の対策方法

続いては、2次試験の対策方法です。

基本的には過去問を解いていくのですが、2次試験では経験記述の問題があります。

経験記述問題から優先的に対策してきましょう。

経験記述問題で抑えておくべきポイント

経験記述問題は、自身の経験を基に解答します。

問われる内容は以下の通りです。

  • 工事概要
  • 技術的な課題
  • 検討項目とその理由・内容
  • 実施した対応処置とその評価

解答を書くうえで基本的なポイントは以下の通りです。

  • 経験した工事を具体的にシンプルに書く
  • 嘘は書かない
  • 解答例の流用をしない

これが解答を書くときの基本的なポイントです。

経験した工事を具体的にシンプルに書く

まずは、事実を書くことが大切です。

『いつ』『どこで」『どんな名前の』『どんな種別の』工事をしたのか?を書きましょう。

シンプルに書くことが1番です。文字数を稼ごうと思う必要はありません。

嘘は書かない

実際に経験していないようなことを書いてはいけません。

なぜなら、必ずバレるからです。

経験記述問題は2次試験の根幹となる問題です。

経験記述に書く工事の内容で合否は決まりません。どれだけ小さい工事でも立派な経験記述です。

『ちょっとのごまかしくらい・・・』で失格になります。

ですので、嘘は書いてはいけません。

解答例の流用をしない

解答例を参考にするのはOKです。

しかし、数値だけを入れ替えたり、名前だけを入れ替えたりする『流用』はいけません。

なぜなら、採点者は毎年、数万枚の解答に採点をします。

採点者もプロなのでごまかしはできません。

ですので、解答例の流用はしてはいけません。

2次試験について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事が参考になると思います。

まとめ:2級土木施工管理技士の勉強方法

まとめ:2級土木施工管理技士の勉強方法

2級土木施工管理技士の勉強方法をまとめます。

勉強を始める前に大切なことは『目標設定と進捗管理』です。

そのために必要なことは以下の3つです。

  • 目標設定:合格するために何点必要なのかを知る
  • 自分の実力を把握:今、どれくらいの知識を持っているのかを測る
  • 目標と実力の差を埋める:残された時間でどの項目を優先的に勉強するのかを考える

2級土木施工管理技士の試験は土木について広範囲の知識が問われます。

ですので、一夜漬けでは合格できません。

毎日継続して勉強を進めることが大切です。

2級土木施工管理技士の勉強方法=過去問を解くこと

また、2級土木施工管理技士の試験対策には過去問を利用することが重要です。

  • 出題傾向を知ることができる
  • 重要ポイントを効率よく押さえていくことができる

勉強を始めるときに参考書は不要です。まず、過去問を買って解くことから始めましょう。

オススメの過去問はこちら

オススメの過去問はこちらです。

また、独学での勉強が難しいと感じるなら、通信講座を利用することも1つの有力な選択肢です。

独学での勉強が不安なら『通信講座』も選択肢です

専門の指導やスケジュール管理が合格への道をより確かなものとしてくれます。

ぜひ、この記事を参考にして、自分に合った学習方法で勉強を始めましょう。