土木施工管理技士の経験記述の書き方を解説します。
土木施工管理技士の試験の中でも対策が難しい経験記述ですが、書き方は意外にもシンプルです。
しかしながら、書くだけでは合格できません。
今回は、土木施工管理技士の経験記述で出題される問題の内容と、経験記述の書き方と注意点を解説するとともに、書いた後にやるべきことを解説します。
ぜひ、参考にしてください。
目次
土木施工管理技士の経験記述の書き方
土木施工管理技士の経験記述の書き方は意外とシンプルです。
この5つのポイントを守りましょう。
一方で、経験記述には毎年『テーマ』が設定されます。
土木施工管理技士の経験記述の出題テーマ
土木施工管理技士の経験記述には『テーマ』が設定されます。
以下の5つの中から設定されます。
1級土木施工管理技士なら1つ、2級土木施工管理技士なら2つのうち1つについて答えるようにテーマ設定されます。
最近は『品質管理』『安全管理』が多い
直近10年分くらいを見てみると品質管理と安全管理が圧倒的に多いです。
年度 | 1級土木施工管理技士 | 2級土木施工管理技士 |
---|---|---|
令和4年度 | 安全管理 | 品質管理or工程管理 |
令和3年度 | 安全管理 | 安全管理or品質管理 |
令和2年度 | 品質管理 | 安全管理or工程管理 |
令和1年度 | 品質管理 | 品質管理or工程管理 |
平成30年度 | 品質管理 | 品質管理or安全管理 |
平成29年度 | 安全管理 | 安全管理or工程管理 |
平成28年度 | 安全管理 | - |
平成27年度 | 品質管理 | - |
平成26年度 | 安全管理 | - |
平成25年度 | 品質管理 | - |
他のテーマも準備しておくべきですが、優先的に対策すべきは『安全管理』『品質管理』の2つでしょう。
土木施工管理技士の経験記述を書くポイント
土木施工管理技士の経験記述を書くうえで必要な5つのポイントを解説します。
一方で、『仕事が忙しいから学科の勉強だけで精一杯だな・・。』って人には経験記述を代わりに作ってくれるサービスがあります。
オリジナルの経験を書く
あなたが実際に経験した工事経験を書きましょう。
なぜなら、実際に経験した工事でないと○がもらえないからです。
試験を採点する人は、数百パターンの経験記述を採点します。
『参考書に書いてある解答例をちょこっと変えて・・・。』
なんてしてもプロの目はごまかせません。
『あれ、この文章、どっかで見たなぁ・・・。』ってなると採点も厳しくなるはず。
経験した工事でないなら失格
それに、問題文にこうあります。
あなたが経験した土木工事の現場において,その現場 状 況から特に留 意した安全管理に関して,次の〔設問&〕,〔設問&〕に答えなさい。
〔注 意〕 あなたが経験した工事でないことが判明した場合は失格となります。
失格した場合は、もちろん不合格ですよね。
『実際に経験した工事かどうかなんて、分かるわけない・・・。』
と思うかもしれませんが、必ずバレます。
(『土木施工管理技士 不正』なんかで調べるといっぱい出てきます。)
人生を棒に振るので、実際に経験した工事経験を書きましょう。
不正受験した恐ろしい末路は以下の記事で解説しています・・・。
課題⇨検討内容⇨対応と繋がりを意識する
後ほど詳しく解説しますが、出題される問題は以下の通り。
土木施工管理技士の経験記述は文章の繋がりを意識しましょう。
なぜなら、文章に一貫性がないと、合格基準を満たすことができないからです。
問題としては3つありますが、大きく1つの問題として捉えましょう。
文章の一貫性を持たせると文章が書きやすい
『現場の状況と課題が矛盾している』とか『検討していないのに現場で実施している』となると○はもらえないですよね。
文章に一貫性がなかったり、それぞれの設問で関係がないことを書いていたりすると、矛盾した解答になってしまっているかもしれません。
なので、経験記述を書くときは
現場の状況⇨技術的課題⇨検討内容⇨実施した内容⇨評価
と文章の繋がりを意識しましょう。
問題に具体的な内容で回答する
問題に具体的な内容で答えましょう。
あなたは、実際に経験したのでわかっているかもしれませんが、採点する人は文章しか見ません。
あなたの書いた文章だけでイメージができるように問題に対して数値や固有名詞など具体的に書きましょう。
具体的な現場状況をしっかりと書くことが大切
具体的な現場状況を書くことができれば、
技術的な課題⇨検討内容⇨対応処置⇨評価
と文章が書きやすくなります。
例えば、品質管理がテーマだと以下のようになるはずです。
であれば、技術的課題としては、コンクリートの凍害や温度低下での強度不足などが挙げられます。
そうすれば、検討内容としては、『生コンの材料・混和剤の検討』『打ち込みの時間帯の制限』『運搬時間の短縮』『養生マットで覆う』などが挙げられますね。
実際に対応した処置としては、『現場から1番近いプラントで加熱した骨材や水を使った』『打ち込み時は気温が5度以上ある時に限定した』と書くことができます。
結果として、『適切な強度を確保することができた』と評価が書けるはずです。
具体的な現場の状況を書くことでその後の文章を書きやすくなります。
採点者に伝わる経験記述を書くためには、具体的に書きましょう。
文字を丁寧に書く
文字は丁寧に書きましょう。
文字の上手さで採点はされないとは思いますが、汚い殴り書きで書かれた回答だったら採点するのも嫌になりますよね。
もちろん、誤字や脱字などが無いように丁寧に経験記述を書きましょう。
土木施工管理技士の経験記述を書くときのアイデア
土木施工管理技士の経験記述を書くときのアイデアです。
経験記述のアイデア①安全管理
安全管理の場合、
『現場で予測される危険や労働災害を、どのように防いだのか?』がポイントになります。
現場で予測される危険や労働災害の例
これらの危険な状態をどのように解決したのか?を書きましょう。
経験記述のアイデア②品質管理
品質管理の場合、
『現場の状況に対して、どのように品質を確保したのか?(どのような工夫をして所定の品質を確保したのか?』がポイントになります。
品質管理を書くときのアイデア
品質管理では、工事に対して目標とする基準(品質規定)があるはずなので、それについて書いてみるといいでしょう。
経験記述のアイデア③工程管理
工程管理の場合、
『工事全体のスケジュールに対して、何がネックになるのか?それをどうやって解決したのか?』がポイントになります。
工程管理に関するアイデア
工程管理では、納期内に施工を終わらせるために何をしたのかを意識して書いてみるといいでしょう。
土木施工管理技士の経験記述は書いた後の添削が大切
土木施工管理技士の経験記述は書いた後に添削することが大切です。
なぜなら、自分で書いた文章を客観的に見てもらうことで採点者に伝わる文章になるからです。
土木施工管理技士の2次試験の合格率は例年30%程度です。
この経験記述で○をもらえるかどうかが合否を分けると行っても過言ではありません。
『良い文章だから合格できる』ではない
『文章で答える』ということは、設問に対して『的確に答えている』ことが前提です。
さらに、その文章が『採点する人に伝わる』ことが必須です。
どれだけ自分なりに良い文章を書けたと思っていても、それが採点者に伝わる文章であるかは別問題です。
例年、土木施工管理技士の採点をする人は数百枚以上の回答を見ます。
その採点者に伝わる文章を作るためには、自分で書いた後、第3者にチェックしてもらうことが大切です。
だから、経験記述を書いた後には、第3者に添削してもらいましょう。
誰に添削してもらうか?も大切
誰に添削してもらうかも大切です。
なぜなら、土木施工管理技士の試験のことを熟知していないと合格できる添削ができないからです。
実際に試験を受けて合格した会社の先輩や上司も良いでしょう。
ですが、毎年、土木施工管理技士の試験も進化しています。
新しい工法が開発されたり、新しい材料ができたり、新しい法律ができたりしますよね。
昔の知識で添削しても、現代とマッチしない・・・。なんてこともあるはずです。
土木施工管理技士の経験記述を添削するサービスがある
土木施工管理技士の経験記述を添削してくれるサービスがあります。
会社の先輩や上司、友人もいいと思いますが、やっぱりプロは違います。
なぜなら、合格できる経験記述のノウハウを持っているからですね。
『自分で書いてみたけど、あっているのか不安。』『先輩に見せるのがイヤ。』って人にはおすすめのサービスなのでぜひ、利用を検討してみてください。
以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ:土木施工管理技士の経験記述を書いた後は添削しよう
土木施工管理技士の経験記述の書き方について解説しました。
重要ポイントをまとめます。
経験記述を書きやすくするためには、現場の状況を書くことが大切です。
なぜなら、現場の状況を具体的に書くことで、技術的な課題⇨検討内容⇨対応処置⇨評価と文章が書きやすくなります。
などなど、具体的な現場の状況を思い出してみましょう。
経験記述は必ず添削してもらおう
自分なりに良い経験記述が書けたとしても、必ず第3者に添削してもらいましょう。
良い経験記述が書けたとしても、合格できるかは別問題だからです。
などなど、経験記述を突破するには必ず第3者にみてもらいましょう。
会社の先輩や上司に見てもらうのもアリですが、絶対に合格したいならプロに任せるのが安心です。
どんな経験記述で合格したか?のノウハウを持っているからです。
少しお金がかかったとしても、今年こそ合格したいですよね。
おすすめの添削サービスは以下の記事で解説しています。